助長する周波数 伊藤

固有振動数と一致する周波数でなくても振動が助長されるイメージは、ブランコに乗った子供を押してあげるのを想像するのもいいかもしれません。ブランコはタイミング良く押してあげなければ、揺れを強くしていくことはできません。揺れの端まで来たときに、グッと押し戻すイメージでしょうか。1番効率的に作用するには、揺れの端まで来る都度にしっかり押してあげるのが1番です。ですが毎回押してあげられなかったとしても、何度かに1度押してあげることができれば、それなりの勢いをキープできます。この何度かに一度というのが、2つの周波数の公約数ということになります。1秒間にこの公約数の回数分、背中を押している感じ。大きい公約数という関係は、人間が和音として安定していると感じる音と音の関係と同じです。互いの音を補強していると主観的に感じるのは、互いの振動がある程度助長しあう関係にあるから、と言えそうです。