高送り 伊藤

三菱マテリアルの高送り講習を聞いて来ました。被削物にどういう角度で刃物が当たるか、が特徴的な工具です。

スクエアエンドミルは工具側面で、被削物に接触します。水平方向の衝撃が生まれ、エンドミルを振動させます。

エンドミル底面に緩やかな丸みをつけて、その底面のみで切削した場合、衝撃や振動の力は主に垂直方向へ向かいます。主軸でしっかりと受け止められる方向の衝撃になります。水平方向の衝撃が少ないので、長い突き出しでもビビりにくい事になります。

底面のみを使うので、Z方向の切り込みは少ないですが、その分送り速度を上げる事が出来ます。これが高送りと呼ばれる理由のようです。