高いハードル 伊藤

高度500km、秒速7.9kmを達成するために、ロケットの重量の9割は燃料と酸化剤だそうで、残りの1割で構造を保たせて運びたい物も載せる。ちょっとパワフルめなエンジンで余裕を持って衛星軌道へ、というイメージではなく、軽さには異常にこだわる必要があるということで、途中で1段目のエンジンと空タンクを捨てていく方式をとっているのも、少しでも軽くするための手段。軽くするためには強度も捨てていて、構造強度の安全率は1.25と言われているそう。安全率は部品が破壊されてしまう負荷を1とした時、設計上どれだけ余裕を持たせるかという数値。エレベーターのワイヤーは安全率10って聞いたことがある。これは十倍余裕をとるという意味。人命を預かる乗り物であれば、これぐらいは余裕を見ておきたい、という事。それに対してロケットの安全率1.25というのは、重量の余裕がないから仕方なく安全率を1.25まで下げざるを得ない、という意味。1.25なんてちょっと予想外や異常な振動があるだけで破壊が起きる程度な気がする。ロケットの構成重量比、安全率から見えてくるのは、高度500km、秒速7.9kmがかなり高いハードルであるという事。