帰ってくる難しさ 伊藤
人工衛星は打ち上げたら衛星軌道を回りっぱなしで、帰ってくる予定がない。ずっと使えるものでもないらしく、役目を終えたと判断されると大気圏に突入させて燃え尽きさせるそう。帰ってくる手段を用意しておく必要がない。ISSに滞在した宇宙飛行士は滞在が終わったら帰ってくる必要がある。帰り方は単純に考えると、安全に落ちれば良いことになる。地球の引力>遠心力となるように、秒速7.9キロの飛行速度を減速させるのがまず第一歩。減速が足りないと、大気に跳ね返されてしまい、逆に減速し過ぎると大気の摩擦が大きくなりすぎて燃え尽きる危険と、摩擦による減速で大きなGが発生して意識を失ってしまう危険があるそう。絶妙な速度と角度で落下に入ることができても、機体がプラズマに包まれ、センサーや通信が機能しない状態がしばらく続くそう。安全に減速してても3Gから8Gがかかるそう。機体表面は数千度の温度になり、表面の耐熱パネルに問題があるとそこから熱が侵入、構造が溶け機器の破損、空中分解に至ったのが2003年のコロンビア号事件だそう。帰ってくるのも命懸けなのが見えてくる。




