無いのが普通 伊藤
太陽の周りを惑星が公転しているのは、太陽ー惑星間に引いた線に対して直角な方向に惑星が移動しようとする力が、惑星が生まれた頃、もしくはその前からかかっていて、その力は特に摩擦が発生しない宇宙空間では減衰せず、それだけであれば太陽からどんどん離れていくことになるけれど、太陽の大きな質量に惑星は常に引っ張られ続けている。大きな質量に引っ張られ続ける現象といえば、地上で段差から飛び降りた時と同じで、落下する現象と同じ。地上での落下は空気との摩擦抵抗があるから、同じようで全然違うとも言えるけど。惑星は太陽に向かって常に落下している。落下を帳消しにする横方向の移動があるから、ずっと回っているように見える。横方向のスピードが何らかの摩擦によって遅くなって太陽の引力が少し勝つ状態になると、太陽にゆっくり近づいていくことになる。ゆっくりというか、等加速度運動。バランスが崩れ始めたのを放っておくと、大変なことになる。逆にいうと、多少でもバランスの悪いものは、とうの昔に太陽に墜落するか太陽系から離れてしまっていて、バランスが良いものしか残っていない世界と考えていいのかな。摩擦のない状況が宇宙では普通で、摩擦のある環境はかなり特殊な部類と言えそう。生まれた時からその特殊な中に私たちはいる。スケートリンクで無様に転ぶ時、摩擦に慣れきっていたことに気づくし、上手に滑れるようになってきた時、摩擦のない環境を受け入れて少しずつ慣れてきたと言えそう。




