先物・現物それぞれの指数 伊藤
先物には先物の価格がある、現物の指数とは別に。ということみたい。これだけを聞くと、先物と現物の価格は別世界で動いていて隔絶されてそうな感じがするけど、結果的に先物と現物を連動させるような動きが起きるみたい。先物と現物の指数差を利用した取引があって、裁定取引というそうだ。先物が現物よりも高い時、先物を売り建て、現物を買う。先物が現物より低い時、先物を買い建て、現物を空売りする。という取引をすれば、先物と現物の指数差分の利益が先物の精算時に得られるらしい。確実に利益が出るなんて!ということになるが、問題は、このケースで現物を買ったり空売りするというのは、指数を構成する主要銘柄の全てを均等に取引する必要があるとういこと。どれぐらいか分からないけど、かなりの金額になり、また売買の手数料も発生し、結果的に利益はほぼ無いに等しくなるらしい。裁定取引が出来るのは大手証券会社などに限られるみたい。裁定取引が盛んに行われると先物と現物の指数差が縮まり、コンピューターでの自動的な取引が進んでる今では指数差はかなり小さく、裁定取引から得られる利益も小さくなっているらしい。