光合成 伊藤

光合成と言うと小学校の時に習ったのを思い出します。葉っぱに葉緑素と言う色素があって、光が当たると二酸化炭素と水から、酸素とデンプンを作る、と言うことだったと思います。人工光合成で水素が作られると聞くと、植物の光合成でも酸素だけでなく水素も作られていたのかと思ってしまいますが、調べてみるとそういう事は無いようです。植物の目的がデンプンなどの有機物を作ることだとすると、まず必要な材料は二酸化炭素。これを還元して炭素を含んだ有機物を作るために、光のエネルギーを利用。 余った酸素は排出する。そういうイメージのようです。もう少しメカニズムを調べると光合成は前半と後半位に分けることができるようで、前半は葉緑体の中にあるタンパク質が水を分解する光触媒として働き、電子と水素イオン、酸素分子に分ける。後半は、エネルギーを持った電子、還元力のある水素イオン、外から取り込んだ二酸化炭素、この3要素あたりを混ぜ合わせて有機物を生成していく、という2部構成になっているようです。今の人類にとってすごく魅力的に感じられるのは、前半部分になるかと思います。