円キャリートレード・先物取引 伊藤

8月1週目の暴落を調べていると、円キャリートレード、株の先物取引という単語によく出会う。暴落の引き金になった大きな売りをしたのは、これらのタイプの取引をしていた人たちだそうだ。円キャリートレードというのは、他通貨に比べて金利の低い円でお金を借りて株を買う取引だそうで、日本の金利が上がると借りてる元手の利子が膨れるリスクが見込まれ、株高が続いていて今ならしっかり利益も見込める状況なら、持ち株を売って借りてる円を返してしまおう、と8月5日に多数の人が同時に行動に出たということか。株の先物取引というものもあるらしくて、ちょっと意味を掴みかねて、株でない普通の先物取引は例えば、まだ収穫されていない来年の小麦をいくらで買うか先に約束しちゃうイメージだと思うけど、株の先物取引となると、いついつにどの株をいくらで買う、または売る、と約束するイメージっぽい。株安を見込んだ時は売りから始めて利益を得ることも出来る、という空売りみたいな表現も見つかる。こういうものに僕の持っている投資のイメージは全然ついていけてない。一時的に株価が下がるだけで追証が発生するようなリスクを孕みながら元手無しで投資を始める人、その人から取りっぱぐれ無いように上手に貸付する人・会社があって、ここまでくるとお金の根本に価値があったのは忘れられて、完全に数値だけのゲームになった感じがする。