葉緑素の緑 伊藤

葉緑体の中にあるのが緑色の色素、葉緑素です。クロロフィルとも呼ばれて、緑色をつけるための食品添加物にもなります。緑色に見える原因は、波長450nm,680nm,700nmの光=電磁波をよく吸収するからだそうです。可視光は400〜800nmの範囲ぐらいだそうなので、ちょうど上限下限の両方を吸収することになります。上限は青色、下限は赤色。クロロフィルに当たった白い光(いろんな周波数が含まれた光)は、青色と赤色が吸収されて、残りの緑や黄色が反射してくる。それが目に届いて葉っぱの色を認識している。というイメージです。物に色を感じる時、物自身が発光している場合は感じている色=物の色で状況はシンプルですが、物自身は発光せず太陽等の光が物に当たり、その反射を見ている場合、見えている色=物が反射している色=(光源)-(吸収された波長)と思うと、普段の景色がかなり複雑な物に感じてきます。どんな波長が吸収されるかは、物の電子の配置状態で決まるそうです。特定の波長の吸収があまりされない場合白っぽい色に感じるはずで、逆にはっきりした色を感じる物は特定の波長をしっかりと吸収している、ということになるかと思います。緑を感じる葉っぱは、緑の補色=赤付近の電磁波を吸収することが、光合成の最初部分みたいです。