あったほうがいいかもしれない物 伊藤

ボンエルフの良さを説いたり、それを取り入れた道を作ってみたり、という動きは日本でも過去にあったような気配がある。今はどうなのかというと、廃れているような気がするけどSDGSとかと一緒にこれから盛り上がってきたりするのかな。なんとなく良さそうなもの、というのは説得力が弱い。絶対に交通事故の抑止力があるという道路があるのなら、それをたくさん作ろうとなるかもしれない。はっきりと合理的に良いと言えるものは、ほとんど議論の余地なく良いものであり、すんなり全体で合意形成できる。なんとなく良さそうなもの、あったほうが良さそうなもの、の存在意義を説いて多くの人を納得させて全体の合意形成に至るのは、相当な労力があったり、上手く説明しようとすればするほど陳腐な方向にイメージが向かってしまったり、もはや無いことにしてしまったほうが楽な気がしたりする。この何か感じているのに説明しにくいから無いことにしてしまう、説明しやすい良さだけを取り入れてどんどん前進させる、そういった事の悪循環が今の殺伐とした路地に現れているような気がする。