レポート2 伊藤
レポート2
前回の続きです。DMG森精機のセミナーの第2部は、トヨタのパワートレーン企画部の方による、車作りと工作機業界のこれからの関係について、の話でした。
自動車作りを取り巻く環境は今大きく変化している時期です。中国やインドでの販売台数は先進国での販売台数をはるかに上回るほど増え続けている事、排ガス規制はどの国においても年々厳しくなる予定になっている事、EVの開発競争、ガソリンエンジンも完全になくなりはしないので燃費の改善などを今後も続けていかなければならない、等。新商品を今までよりも早い開発サイクルで、さらに大量に供給していく必要があり、それはもう待った無しのだいぶ切羽詰まったものであるようです。生産性と効率を求めて、各工程ごとはもちろん、ワークフロー自体も変化してきているそうです。各部署や工程の枠を超えたコミニュケーションで計画して、スマートファクトリーと言う言葉に表されるようなフレキシブルでコンパクトな生産態勢を作る、それに対応できる工作機械をこれからも期待しています、と言う話でした。
今後の変化に対して、待った無しの強い危機感を持って取り組んでいる、という部分が特に印象的でした。
第三部の機械の実演は、そこまでの時間が押していたこともあり、ささっと見る程度になってしまいました。実演で使われた場所は、普段はいろいろな加工の相談等を受け付けて実験なども行ってくれ、各種MCが常備されています。平日にいろいろ相談に行ってみると良いと思いました。