傘 伊藤
お盆休みの間の天気予報を見ると、ほとんど雨になっています。出かける用事もいろいろあるので、傘が必要になってきます。数年前に軽くて大きな傘を奮発して買いました。傘にしては高いなぁと思いながら買いました。使ってみると値段だけの事はあるなあと言う印象で、大きいのに骨が折れることもなく、布地も薄くて軽いのに最近まで元気に水を弾いていました。高いものを買ったというプレッシャーから、どこかに置き忘れてきてしまうこともありませんでした。
しかしその傘が、見あたらないのです。どこに置いてきたかもいまだに思い出せない。ショックから新しい傘を買う気も起こりません。高い傘はやっぱり相応によい良い傘だった、という教訓だけ残りました。