固有振動数 伊藤

ヤマハは、音叉を三つ120度で配置したロゴマークです。音叉を軽く叩いて衝撃を与えると、ポーンという感じの丸みのある音が長時間持続的になります。音の周波数は440ヘルツ、1秒間に440回の振幅です。ちょうどそうなるように音叉の太さ長さ硬さが設定されいます。これが固有振動数で、仮に長さを短くすると、周波数は高く音の大きさは小さくなると思います。音叉はなるべく大きな音が長時間持続するように工夫された形状で音としてはっきり認識できますが、別にそうでない立方体の塊などにも、程度は違うものの固有振動数があるというのは想像ができそうです。ある物体に固有振動数と同じ周波数の音を横で鳴らすと、その物体も一緒に共振し始めます。切削加工もこういった現象が起きるので気をつけようというのを時々目にします。この時気をつけなければいけないのは、固有振動数の周波数だけでなく、その整数倍だったり整数分の1の周波数も共振を引き起こすだろうし、次に最大公約数の近い周波数もそれなりに共振を引き起こすことが想像できるんじゃないかと思います。