赤血球のイメージ 伊藤

道路の話のつもりだけど、車の形について少しそれてみたい。今の自動車は牛車や馬車の発展形として、出自のイメージを大きく引きずっている。安全性が雑なまま放置されているのは、出自の限界がここにあるからのような気もする。血管の中を流れる赤血球のイメージを出自にしてみてはどうかと思う。赤血球は焼く前のハンバーグみたいに中央がちょっと凹んだ形のイメージがあるけど、注目しているのは柔らかくて柔軟に形が変わるというところで、毛細血管のような狭いところでは赤血球は細長く変形するらしい。自動車の表面もフワフワで柔軟にしてみてほしい。外部エアバッグがギリギリのタイミングで開くのではなく、最初っから開きっぱなしみたいな。寝転んでスマホを見てて寝落ちした時に顔面にヒットしない発明品、の動画が滑稽で面白いのは人類で共有できる認識だと思うけど、外部エアバッグも同じぐらい滑稽に見えて何ら不思議ではない。ギリギリで開くかも知れないけど、ちょっと間に合わん可能性もある、なんて予備装置としては良いが主役としては使えない。さらに話がそれた。外部エアバッグを批判したいわけではなかった。

Pasted Graphic.tiff