音の調和と切削のビビり 伊藤

音がどれぐらい調和していると感じるかは、2つの音の周波数の最大公約数の大きさ、つまり一致具合の多さが多いほど調和していると感じる。よく調和した和音とは、低い周波数の音を高い周波数の音が補強するように機能しているような関係にある、と一般的に言えると思います。生き物のいろんな感覚は、生き延びるためにいろいろ発展してきた能力なはずなので、そういった和音に安定を感じるということは、人間が生き延びるために何かプラスであったことが多かったのかもしれません。切削加工の場合、ビビりのような振動が増強し合うような関係はマイナスの要因でしかありません。