LPガス 伊藤

次にLPガス。都市ガスのない地域で家の裏に置いてある大きなガスボンベだったり、カセットコンロのボンベの中身がこれに当たります。LPガスで走るタクシーもあります。成分はプロパンC3H8、ブタンC4H10。大気より重く、融点はブタンで−0.5℃、1MPa以下の圧力をかけても液化できるようで、カセットコンロのボンベを振るとチャポチャポ聞こえるのは、ブタンが液化しているからです。液化すると体積は250分の1になるそうです。液化した時、メタンほどコンパクトにならないことになりますが、化学式の炭素数からもわかるように、同圧同体積の気体のエネルギー量はメタンに対して3・4倍あります。ガスコンロの種類に都市ガス用とLPガス用があるのもこのためです。都市ガス用のコンロにLPガスを繋ぐとパワフルすぎる危険がありそうです。