時代は変わります。

おはようございます!
誠工業(組付け検査冶具設計製造)の池田です。

前回のブログで古い冶具の事を書きましたが、その話を少し・・・・

その昔、検査は必要最低限の所だけを確認すれば良かったので本当に簡単な冶具を
鉄で作っていました。そもそも検査冶具を作らない部品も多くあったのです。
しかし、部品の形状が複雑になり精度の要求も高まり、
検査が必要な箇所もどんどん増えてきたので、大きくて重い冶具になり
取り回しが大変になってきました。

ちょうどその頃にナライモデルとかマスターモデルなどの用途に使う為に
合成樹脂という材料が出てきてそれが鉄よりはるかに軽く
他の木材などより寸法安定性があるので、
「それを使って検査冶具を作りましょう」という流れになって、
2D図面から3D形状を作る事が得意な私達の様な木型屋さんに
依頼が来る様になりました。

その後は精度・硬度の高い合成樹脂が出てきて、樹脂ゲージと呼ばれる検査冶具の
全盛期になっていましたが、近年ではさらに高精度な部品が必要となり
耐久性・強度などの要求も加わり樹脂だけでは対応出来なくなって
樹脂と金属のハイブリッド冶具が主流になり割合では金属部分の方が
多くなってきました。
中にはオールスチールという材料だけは昔に戻っている冶具もあります。
部品の用途によって樹脂・金属・ハイブリッドと使い分ける様になってきました。

鉄→樹脂→ハイブリッド

これが25年くらいの間に大きく変化した所です。
前回のブログで書いた冶具は樹脂ゲージ全盛期の冶具です。

変化は少ない様に思うかもしれませんがこれを生業としている我々にとっては
大変大きな変化で付いて行くのに常に必死になっています。

しかし、そのおかげで常に新しい事に挑戦出来るので私には大好きな仕事です。
御客様の要求を先読みして準備した事が当たって実際の要求より上を行った時は
最高の喜びと満足感を得られます。
社員のみんなもより多くの喜びを感じて御客様に感謝して精進して行きましょう。

「その話を少し」と言いましたが結構な長文になってしましました。
真面目な仕事の事を書き出すと止まらなくなるので
この様な内容を書くのはほどほどにしておきます。

では又、